耳の構造
- 蝸牛:聴覚を司る感覚器官
- 三半規管:平衡感覚を司る
- 前庭:耳石があり体のバランスをとる役割
この内耳に内リンパ水腫(
東洋医学的見解!メニエール病の原因とは
東洋医学ではメニエール病の原因を下記の2つと考えます。
- 腎の弱り
- 気血不足
- 鼻喉の不調
それぞれ解説していきます。
腎の弱り
東洋医学では内耳やリンパ液(津液)は五臓の「腎」に支配されます。
腎の弱りがあるとフワフワ眩暈や難聴になりますが、その他の特徴は下記のとおりです。
- 耳鳴り
- 物忘れ
- 足腰の痛み
- 下腹部の冷え
- 夜間頻尿
- のぼせやほてり
上記の症状に加え、小腹不仁といって臍の下(下腹部)に力がない、耳に水が入っているような感じがするようであれば五臓の「腎」が弱っているサインです。
気血不足
気とはエネルギー、血は血液を指します。
人間の体はエネルギー代謝によって全身の細胞が活性化し、血によって必要な栄養が届けられます。
つまり、疲労やストレスによって気血が不足すると様々な症状が出てくるわけです。
この気血を生むために重要なことは「胃腸」を整えること。
胃腸の消化吸収能力が低下すると、耳に必要な気血を送れなくなってしまうからです。
鼻喉の不調
前述したとおり、耳は耳管という管で鼻や上咽頭と繋がっています。
そのため、鼻づまりやアレルギー鼻炎、上咽頭炎などを引き起こすと、その炎症が耳のほうに飛び散ってしまうわけです。
メニエール病と診断されても、鼻喉の不調を見落としているケースはあります。
この場合は、メニエール病のような症状がでているだけで鼻喉の不調を取り除けば改善するケースです。
メニエール病のセルフケア
先日、下記のポストをしました。
「目がチカチカしてフワフワめまいがする」そんな時の応急手当。①耳たぶ裏凹みを優しくツボ押し②耳の真上を円を描くようにマッサージ③耳後ろのボコッとした骨につく筋肉を優しく揉む。耳鳴りや耳の詰まり感(飛行機に乗った時や水の中にいる感じ)が併発していることもあるかと。楽になるのでぜひ👍🏻 pic.twitter.com/v1gUPj6P9H
— 久保和也│押上クボ鍼灸院 (@kubo_tubo) August 10, 2023
これはメニエール病のセルフケアとなります。
エクササイズ以外では胃腸を整えることが大切となるので、冷たい物を控えたり、みぞおちと臍の間を温めてみてください。
また、辛いものやアルコールは炎症を悪化させるため、鼻喉に違和感がある方は控えましょう。
メニエール病の鍼灸治療
東洋医学的な鍼灸治療では下記のアプローチを行います。
- 耳周りの置鍼
- 頭のツボにお灸
- 鼻の通りを良くする鍼治療
- 胸鎖乳突筋を緩める
- 首(髪の生え際)に刺鍼
- 腎を高める下腹部や足のツボにお灸
▼施術動画はこちら
仕事のストレスやホルモン変化(30代後半や更年期)に症状が出る方は多いです。
鍼灸治療は血や水分の巡りを改善したり、めまいや吐き気の特効穴(ツボ)を用いて、今ある症状を楽にすることもしていきます。
最後に
当院の症例では、週に1回の施術で2ヶ月ほど施術していけば改善していく方は多いです。
▼患者様の声
もしあなたが今日お伝えしてきた項目に該当しているようであれば、東洋医学的なアプローチを取り入れたほうが良いでしょう。
薬だけではなく鍼灸を選択肢の1つに入れてみてください!