吐き気を伴う難聴やめまい!もしかしてメニエール病かも?!

メニエール病は突然のめまい、耳鳴り、難聴を伴い、人によっては吐き気や頭痛が酷く、目がチカチカして動けない人もいます。
当院に来られる方は30〜50代の女性に多く、急に発症するケースが多いです。
西洋医学的には内リンパ水腫(内耳のリンパが増えて水ぶくれの状態)、ストレスや過労が原因だと言われています。
しかし、内リンパ水腫が増える原因は未だに解明されておりません。
一方、東洋医学ではメニエール病になりやすい人の特徴がはっきりしており、五臓六腑の働きを見て施術していきます。
そこで今回は東洋医学の観点からメニエールの原因と対処法をお伝えしますので、お悩みの方はぜひ最後までご覧ください。

耳の構造

まず初めに耳の構造を簡単にお伝えしますね。
耳は3つの構造となっており、外耳→中耳→内耳に分類され、外耳は耳介と外耳道からなり、中耳には鼓膜や鼓室、3つの耳小骨や鼻や上咽頭につながる耳管があります。
メニエール病の原因である内耳は下記の3つの重要な器官があり。
  • 蝸牛:聴覚を司る感覚器官
  • 三半規管:平衡感覚を司る
  • 前庭:耳石があり体のバランスをとる役割

この内耳に内リンパ水腫(内耳のリンパが増えて水ぶくれの状態)が起こるとメニエール病になると言われています。

東洋医学的見解!メニエール病の原因とは

東洋医学ではメニエール病の原因を下記の2つと考えます。

  1. 腎の弱り
  2. 気血不足
  3. 鼻喉の不調

それぞれ解説していきます。

腎の弱り

    東洋医学では内耳やリンパ液(津液)は五臓の「腎」に支配されます。

    腎の弱りがあるとフワフワ眩暈や難聴になりますが、その他の特徴は下記のとおりです。

    • 耳鳴り
    • 物忘れ
    • 足腰の痛み
    • 下腹部の冷え
    • 夜間頻尿
    • のぼせやほてり

    上記の症状に加え、小腹不仁といって臍の下(下腹部)に力がない、耳に水が入っているような感じがするようであれば五臓の「腎」が弱っているサインです。

    気血不足

    気とはエネルギー、血は血液を指します。

    人間の体はエネルギー代謝によって全身の細胞が活性化し、血によって必要な栄養が届けられます。

    つまり、疲労やストレスによって気血が不足すると様々な症状が出てくるわけです。

    この気血を生むために重要なことは「胃腸」を整えること。

    胃腸の消化吸収能力が低下すると、耳に必要な気血を送れなくなってしまうからです。

    鼻喉の不調

    前述したとおり、耳は耳管という管で鼻や上咽頭と繋がっています。

    そのため、鼻づまりやアレルギー鼻炎、上咽頭炎などを引き起こすと、その炎症が耳のほうに飛び散ってしまうわけです。

    メニエール病と診断されても、鼻喉の不調を見落としているケースはあります。

    この場合は、メニエール病のような症状がでているだけで鼻喉の不調を取り除けば改善するケースです。

    メニエール病のセルフケア

    先日、下記のポストをしました。

    これはメニエール病のセルフケアとなります。

    エクササイズ以外では胃腸を整えることが大切となるので、冷たい物を控えたり、みぞおちと臍の間を温めてみてください。

    また、辛いものやアルコールは炎症を悪化させるため、鼻喉に違和感がある方は控えましょう。

    メニエール病の鍼灸治療

    東洋医学的な鍼灸治療では下記のアプローチを行います。

    • 耳周りの置鍼
    • 頭のツボにお灸
    • 鼻の通りを良くする鍼治療
    • 胸鎖乳突筋を緩める
    • 首(髪の生え際)に刺鍼
    • 腎を高める下腹部や足のツボにお灸

    ▼施術動画はこちら

    仕事のストレスやホルモン変化(30代後半や更年期)に症状が出る方は多いです。

    鍼灸治療は血や水分の巡りを改善したり、めまいや吐き気の特効穴(ツボ)を用いて、今ある症状を楽にすることもしていきます。

    最後に

    当院の症例では、週に1回の施術で2ヶ月ほど施術していけば改善していく方は多いです。

    ▼患者様の声

    もしあなたが今日お伝えしてきた項目に該当しているようであれば、東洋医学的なアプローチを取り入れたほうが良いでしょう。

    薬だけではなく鍼灸を選択肢の1つに入れてみてください!

    押上駅から徒歩4分・クボ鍼灸院 

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