潰瘍性大腸炎を改善するには食生活を見直すことが重要となります。
なぜなら、炎症を酷くする食材を摂取していると大腸に慢性炎症が生じてしまうからです。
とはいっても、過度な食事制限はストレスになりますし、体重減少により免疫力が低下、大腸以外の臓器にも悪影響を与えます。
また、食事の内容や量に神経質になるあまり、本来必要な栄養素をバランスよく取れていない方も多いです。
そこで今回はこれだけは守ってほしい潰瘍性大腸炎の食生活をお伝えします。
この記事に書いてあることを意識するだけで食生活に関しての悩みは消えますので、ぜひ参考にされてください!
潰瘍性大腸炎を悪化させる食べもの
潰瘍性大腸炎を悪化させる食べものは下記のとおりです。
- アイス
- 菓子パン
- 刺し身などの生物
- 唐揚げなどの油物
- 唐辛子などの激辛系 ※当院調べ
アイスや菓子パン(白砂糖たっぷり)は大腸が冷える要因となりますし、刺し身などの生物や生野菜(加熱しない料理)なども冷えを招く原因となります。
冷えは血流が悪化し腸内環境を悪くする要因となるので注意が必要です。
また、油物や辛い物も炎症を酷くする要因となります。ただ、油物に関してはサラダ油などのオメガ6系脂肪酸の摂取を控えるだけで十分です。
潰瘍性大腸炎の方は体質的に辛い物を欲するケースがあるので、激辛ラーメンなどは控えるようにしましょう(刺激の少ない香辛料はOK)
まずはこれらの食事を気をつけるだけでも大腸の炎症を防ぐことができますので意識してみて下さい。
食事以外の要因はこちらの記事で解説しています。
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おすすめの食事
潰瘍性大腸炎の方におすすめの食事は以下のとおりです。
- ま:豆類
- ご:ゴマ
- は:発酵食品(納豆や漬物)
- や:野菜(温野菜)
- さ:魚類
- し:しいたけ(キノコ類)
- い:芋類
- わ:ワカメ(海藻類)
上記「まごはやさしいわ」を意識して献立を考えるたけでOKです。
欧米食から和食中心の食生活に変えるだけで劇的に改善しますので参考にされてください。
食事をするときの注意点
最後に食事をするときの注意点を3つお伝えします。
- よく噛む
- 食事を楽しむ
- 加熱した料理を心がける
- お腹が空いたら食べる
1.よく噛む
早食いは胃腸に負担をかけます。
また、唾液の分泌が少なくなり消化に時間がかかる要因に。
忙しい時でもよく噛むことは心がけてください。
2.食事を楽しむ
冒頭でもお伝えしましたが、食事に対して神経質になるあまり、本来必要な栄養素をバランスよく取れていない方や食事を楽しめていない方も多いです。
ジャンクフードや体を冷やす食べ物は気を付けてほしいですが、1日くらい暴飲暴食してしまっても問題ありません。
「好きなものを楽しく食べる」これも健康には欠かせないことです。
その方がストレスも減り免疫力も上がりますので、気楽に食事をしましょう。
3.加熱した料理を心がける
前述したとおり、生物や生野菜は体を冷やす要因となります。
加熱することで胃腸に負担をかけないので、できるだけ焼いたり蒸したりを心がけましょう。
4.お腹が空いたら食べる
義務的に食べる必要はありません。
むしろ、16時間の空腹は内臓を休めることにもつながりますし、オートファジーを活性化する
東北大学の研究では、オートファジー機能が低下すると腸内環境に影響を与え慢性的な炎症を引き起こすと報告されています。
オートファジー(Autophagy) とは、細胞が持っている、細胞内のタンパク質を分解するための仕組みの一つである。酵母からヒトに至るまでの真核生物に見られる機構であり、細胞内での異常なタンパク質の蓄積を防いだり、過剰にタンパク質合成したときや栄養環境が悪化したときにタンパク質のリサイクルを行ったり、細胞質内に侵入した病原微生物を排除したりすることで生体の恒常性維持に関与している。参照元:Wikipedia
最後に
潰瘍性大腸炎は国が定める指定難病の1つですが、当院では改善する方も多い疾患です。
▼実際に改善された方のインタビュー動画
鍼灸治療で体質改善を図ることで食事をまともに取れるよつになりますし、食後の不調が出ない体作りがてきます。
人それぞれアプローチする箇所は異なりますが、原因別に施術をすれば改善していく疾患です。
お困りの方は当院にご相談ください。