急な発熱、大事な予定の直前に限って風邪を引いてしまって困った事はありませんか?特にこれからの時期は受験を控えている方やそのご家族も気を抜けない期間に入ります。
体調は悪いけれど病院に行くのも大変、また最近では「できるだけ薬を飲みたくない」という東洋医学的なアプローチをお考えの方も増えてきました。
とにかく早く治したい!と思っても風邪一つとっても治すための情報が溢れており、どう対処したら良いか迷いますよね。
・薬は飲んだほうが良いのか?
・栄養を摂るためにしっかり食事をするべきなのか?
・熱がある時には入浴を避けるべきなのか?
この記事では今まさに風邪をすぐ治したいと思っているかたへ、薬を飲まずに風邪を一晩で治す最強の方法をお伝えします。
風邪が「治る」とはどういう状態か
風邪は正式には風邪症候群と言います。
ウイルスが身体に侵入したことで喉の痛み・発熱・くしゃみ・鼻水などの症状が出てくることを総称して「風邪」と呼んでいるのです。
冒頭であげた「薬を飲むべきか」という疑問についてお伝えすると、
まず、病院でもらえる薬や市販薬はあくまで症状への「対処」であることを理解しておきましょう。
鼻水の薬であれば鼻水を抑える、喉の痛みであれば鎮痛剤や抗炎症作用のある薬と言ったように
本質的に風邪を「治している」わけではないのです。
「風邪が治る」とはウイルスに対して体の免疫機能が勝った時のことを指すため、薬を飲んで症状を緩和しても風邪を治しているわけではありません。免疫が勝ち、体の外にウイルスが出ていくことで初めて風邪が治ったと言えるのです。
ここからは風邪を「治す」ために何をすべきかということを具体的にお伝えしていきます。
一晩で風邪を良くする方法を3つ紹介!
皆さんに是非やっていただきたい、風邪を一晩で良くするポイントは入浴・食事・睡眠の3つ。
それぞれの項目で実際に何をすべきなのかお伝えします。
入浴
熱がある時は入浴しないほうが良いのではと思われる方もいらっしゃるでしょう。しかし風邪を引いた時はウイルスが体内に侵入しているので、体を温めて発汗することによって体外に排出させたほうが良いのです。
これは東洋医学では昔から言われている風邪の対処法でもあり、発汗はウイルスなどの「邪」を外に追い出すことができるとされています。
入浴する際のポイント
- 半身浴(へそくらいの高さまでのお湯で)
- 38度以下の発熱の場合:お湯の温度は40~42度
- 入浴時間は10〜15分程度
寒気がしている時や上半身が寒いと感じる時はタオルを肩にかけて入浴、もしくは最初に5分くらい肩までしっかりお湯に使って体を温めてから半身浴するのもおすすめです。
身体に負担の少ない半身浴でじんわりと体を温めて発汗することで体が楽になり、体内のいらないものを外に追い払うことができます。
お風呂から上がった後は必ず水分補給もしましょう。発汗すると体の水分だけでなく塩分も失われるため、経口補水液などの水分と塩分が取れるものを飲んでください。経口補水液はコンビニでも手に入りますし、もし購入が難しい場合はお水に少し塩を入れて飲んでいただくだけでも良いです。また塩分タブレットでも問題ありませんが、タブレットを舐める際には必ずお水も一緒にとってください。
食事
風邪を引くと「栄養を摂らないと!」という気持ちになってしまいますが、実はあまり食べないほうが良いとされています。
人は食べたものを消化吸収するためにかなりのエネルギーを使用するため、本来であれば免疫機能にエネルギーを使いたいところを、食事を取ることで消化にばかりエネルギーが使われてしまい体を回復させる妨げになってしまいます。
体調が優れないあいだは、おかゆや雑炊など胃腸に負担をかけない食事をするように心がけましょう。また、食事においても発汗作用がある食べ物をとることががおすすめです。辛いものは胃腸への負担が大きいので避け、生姜・ねぎ・しそなどをとることで体を温めて発汗を促していきましょう。
睡眠
風邪を引く(=ウイルスに体が負けている状態)というのは体が疲れている証拠。しっかり睡眠をとって身体を休めましょう。
睡眠を取る際も厚着をして発汗を促すのが大切です。寝る時に汗をかくのは心地悪いかもしれませんが、ウイルスを外に出すためにも毛布や温かいものを身につけて寝た時に汗をかくのがおすすめです。
汗をかいた後は体が冷えてしまうので着替えを用意し、枕元に水分補給できる飲み物を置いて脱水にも備えておきましょう。
ここまでお伝えした入浴・食事・睡眠で発汗しウイルスを体外に出すことで一晩で風邪を撃退し、翌朝気持ち良く1日を迎えられるはずです!
風邪に負けない体作りのために
今回は薬を飲まずに風邪を一晩で良くする方法をお伝えしました。
風邪を引き症状が出ていると「薬で飲まなくてはいけない」と思われがちですが、身体の機能を動かすことによって薬に頼らなくても一晩で風邪を治すことが可能となります!
ただ、今回の方法を実践しても熱が下がらない、風邪の症状が辛すぎるという場合は無理をせず医療機関を受診しましょう。ご自身の体調を見ながら療養を行ってください。
また日頃から風邪に負けない強い身体作りをすることも大切です。
風邪を引きやすい方や治りにくい方は体が疲れていたり、免疫機能が落ちているだけでなく実は他にも不調が起きているかもしれません。
東洋医学の強みは、喉だけ、鼻だけと言った一箇所だけを診て判断するのではなく、身体全体を診て患者様の不調の原因を探していきます。
今年こそは健康な体を作っていきたい方は、ぜひ鍼灸治療も選択の一つに入れてみてください。