今日はお悩みの中でもとても多い不眠改善方法についてお伝えしていきます。
疲れているはずなのに夜になかなか眠りにつくことができなかったり、朝方まで一睡もできない、眠れなくて夜が辛い!という方もいらっしゃると思います。
でも、大丈夫です!
当院にも睡眠の問題を抱える方が多く来院されますが、寝つきが悪くなる方というのはある共通した特徴があります。
その特徴を理解し、しっかり対策していけば眠れる体を作れますので安心して下さい。
今回の記事では寝つきが悪くなる人の特徴と解決策をお伝えしていきますので、今まさに眠れなくて困っている方は最後までお読みください。
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寝つきが悪い人には「特徴」がある
早速本題ですが、寝つきが悪い人の特徴は頭部に余分な熱がこもっているということです。
頭部に余分な熱がこもってしまうと脳が興奮状態になってしまい眠りにつくことができなくなってしまいます。
実際に自分で熱っぽさを感じるという自覚症状がないので「眠れない・・」と思っていても気づきにくいので厄介です。
またこう言った方は自律神経の乱れなども起きているのが特徴となります。
この「熱がこもる」ことによって睡眠の邪魔をしているケースというのがおそらくほとんどの方に見受けられる特徴です。
なぜ熱が発生してしまうのか
頭部にこもる熱を発生させてしまう原因というのはいくつかあります。
例を挙げていくと、以下の3つです!
その①:考え事や調べごとを常に行っている方
特に夜にそういったことを行ってしまい、脳が覚醒してしまって熱がこもってしまう
その②:体に炎症がある方
アレルギー性鼻炎・逆流性食道炎・皮膚炎・腸の炎症など慢性炎症をお持ちの方。
炎症がある(火がついているような状態)というのは、例えると頭部に火が飛び散り火が上っていく状態で、そこから余分な熱がこもってしまっているという方もいます。
その③:下半身・足先が冷えている方
下半身が冷えている方はとても多いです!
東洋医学では頭寒足熱(ずかんそくねつ)というのが健康な状態と考えます。
これは頭がクールな状態で足がポカポカ暖かい状態。
これが寝つきが悪くなってしまう方は逆の現象ってのが起きていて、頭が熱っぽくて下半身が冷えているケースです。
上記のような特徴があることによって頭部に余分な熱がこもり、それが原因となって寝つきが悪くなっています。
今すぐできる!寝つきが悪い時の改善法
ここから頭部にこもった熱をどうすれば取り除いて寝つきを良くするセルフケアと解消法をお伝えをしていきます。
解消法には「すぐできるもの」と「少し時間をかけて行うもの」があり、今回はすぐできる対策です。
それは後頭部を冷やして足首を温めるということです。
手順は下記のとおり。
- 保冷剤を準備しティッシュやキッチンペーパーを巻きます
- 後頭部のあたり真ん中のあたりにあてて冷やしていきます
- レッグウォーマーや靴下を履いて足首を温める
たったこれだけです。
注意点は首を冷やすのではなくて後頭部を冷やすということ。余分な熱が冷めた状態になっていくのでまずはそれを試してみてください。
また、寝るときに靴下だと邪魔になるという方はレッグウォーマーで脛〜足首あたりを温めるだけでも問題ありません。
他にもオススメな足首を温める方法
さらに効果的な足首を温める方法として小豆カイロやお灸を取り入れることもオススメです。
小豆カイロはドラッグストアでも色々な種類が販売されています。
電子レンジで温めていただくと15分くらいは温かい状態になりますので小豆カイロを使って、足首の上あたりを温めると効果的です。
当院ではツボが温めやすいよう紐がついて、足首にもぐるっと巻ける小豆カイロを販売していますのでご来院の際はぜひお声がけください。
そして当院は鍼灸院なので寝る前にお灸をやるということもお勧めをしています。
お灸はちょっとハードルが高いと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、
台座灸という煙が出るタイプのお灸もあれば、今は煙の出ない貼るだけのものの販売されており、とてもお灸が簡単・身近なものとなりました。
三陰交(さんいんこう) という内くるぶしの頂点から親指を除く指3-4本上の高さのところにあるツボツボにお灸を乗せて刺激していただくと熱を下にさげ、下半身を温めることにつながるのでぜひお試しください!
それでも眠れない!根本解決したい!
寝つきを悪くする原因は前述のように時間をかけて解決するものがあります。
例えば、更年期症状によるのぼせ、アレルギー性鼻炎、末端冷え性が酷いケースです。
上記の症状があると頭部に熱をこもらせる原因となるので、それらを解決しない限り寝つきを良くすることが困難となります。
そこで取り入れてほしいのが東洋医学です。
東洋医学では身体全体をみて、体質やなぜそのような状態なのかを判断していきます。
どのように体質を把握するかと言うと、以下の「四診法」により判断します。
四診法
- 望診:患者全体を観察。舌、顔色、体型、皮膚の色など
- 聞診:音声、におい、呼吸音など
- 問診:既往歴、自覚症状、生活習慣、痛みの箇所など
- 切診:直接身体に触れ診察。脈、腹、皮膚など
体質改善をおこない熱を発生させる原因を取り除けば必ず眠れる体を作ることができます。
セルフケアだけでは限界があるという方は、ぜひ東洋医学的なアプローチを選択肢の一つに入れてみてください。